マニュアルを動画で制作するには|外注する場合の料金相場、サービスの選び方を解説
業務手順や営業などのマニュアルを、動画で制作する企業が増えています。マニュアルに動画を活用するメリットは、直感的に理解できるわかりやすさや、コスト削減などさまざまです。 この記事は、店舗をもつ企業のマネジメント担当者に向け解説します。マニュアルを動画で制作する方法や、マニュアルの動画制作を依頼するポイントなどを解説するので、参考にしてください。
目次[非表示]
マニュアル種類
動画制作に向くマニュアルの種類について、動画視聴の対象や内容を紹介します。
業務手順マニュアル
業務手順マニュアルは、新入社員や中途社員を対象に制作されます。動画を使うと、作業手順や業務を遂行する際の考え方を短時間で学べます。その都度指導する人員を割く必要がなく、指導方法のブレもありません。トラブル時の対応方法も盛り込むと、円滑に業務が進み、企業や部署全体の対応力を高められます。
営業マニュアル
セールスマニュアルとも呼ばれる営業マニュアルは、営業部署の社員を対象として、新入社員やOJTの指導に使われます。 マニュアルでは、セールスの技法を視覚化や言語化を通じて体系的に取り上げます。動画でマニュアルを制作すると、営業成績がよい人の話術や商談の手順をそのまま伝えることが可能です。冊子を通じた指導よりも営業力の向上が期待できます。
研修マニュアル
研修マニュアルの視聴対象は、新入社員またはベテラン社員です。新入社員を対象にしたマニュアルでは、企業理念や社内のルール、名刺交換や電話対応など基本的なビジネスマナーを取り扱います。ベテラン社員が対象の場合は、各役職に昇進した際に意識してほしい内容、店舗経営のコツ、新人研修や後輩指導の手順などを含みます。
製品マニュアル
製品マニュアルの視聴対象は、製品やサービスを利用する顧客です。マニュアルには、製品の立ち上げ方法や使用手順、トラブル時の対応などが盛り込まれています。 動画形式のマニュアルは冊子のマニュアルと比べると、伝達能力が高い傾向です。なお、製品マニュアルは、おもにネット上で公開されます。
マニュアルを動画で制作するメリット
マニュアルを動画で制作すると、高度な指導が可能です。コスト削減、業務効率化も期待できます。
理解しやすい
動画は直感的に理解できます。重要な部分はテロップで強調でき、スムーズに見られるため短時間で多くの内容を習得できます。一方、情報量を詰め込んだテキストは、読む側に負担を与えます。
コスト削減につながる
動画制作は初期費用こそかかりますが、研修やマニュアルのたびに冊子を印刷したり、配送したりする費用を削減できます。また、動画は繰り返し見られるため、人件費削減にも効果を発揮します。
場所・時間にとらわれずに視聴できる
動画はサーバーやクラウド上にアップできます。場所や時間に縛られずに視聴できるため、集合研修が難しい部署でも適切な指導が可能です。動画にログインするIDとパスワードを管理すると、従業員の閲覧状況を把握できます。動画を見ていない従業員がいれば、閲覧を促しましょう。
マニュアルを動画で制作するための流れ
企業内で動画制作に長けた人材がいれば、マニュアルの動画制作が可能です。動画を制作する手順を紹介します。
1.情報収集する
どのようなマニュアルにしたいのか、収集した情報を整理します。情報を組み立て、ターゲットが理解しやすいように動画の構成を練りましょう。多くを盛り込みすぎるとマニュアルの目的がわからなくなるため、起承転結を明確にしてください。
2.絵コンテ・台本を作る
絵コンテとは「どのような映像を、どのくらいの間用意するか」という指示書です。撮影場所や必要と思われるテロップ、音楽の有無など、絵コンテを詳しく作るほど撮影や編集がスムーズに進みます。演者がいる場合は、わかりやすいように台本も用意しましょう。
3.動画撮影・ナレーションを録音する
撮り直しを防ぐため、アングルを変えて何パターンか撮りましょう。手元をズームする、余計な人やモノを省くなど、注目してほしい部分が目立つ工夫が必要です。ナレーションは、動画のポイントを説明するために活用します。ナレーションが難しい場合は、テロップでも代用可能です。
4.編集する
撮影した動画と、ナレーションや音楽などを組みあわせて編集しましょう。不要な部分はカットし、必要な部分を際立たせます。一人で作業するよりも複数の視点で編集したほうが、よりわかりやすい動画になり、ミスも減らせるでしょう。
自社制作が難しい場合は依頼がおすすめ
動画撮影や編集作業に自信がない場合は、適切な動画を制作できないかもしれません。ビデオや編集ソフトなどの機材がない、対応できる人員が少ないなどの場合も外注がおすすめです。 動画制作を外注するにあたり、一時的な出費が気になるかもしれません。しかし、動画の質や人件費を考慮すると、長い目でみてコストダウンにつながる可能性があります。
マニュアルの動画制作を依頼するポイント
動画制作を依頼する際は、依頼前に決めておきたいポイントがあります。クオリティの高い動画を制作してもらうために、参考にしてください。
目的を明確にする
依頼する前に「誰をターゲットにした動画なのか」「動画を見たあとにどのような状態になってほしいのか」などを決めておきます。ターゲットは詳細に設定してください。動画を見る前の理解度、世代などのバックグラウンドを決め、訴求力に優れた動画を制作してもらいましょう。
打ち合わせでイメージをすり合わせる
動画制作会社との打ちあわせの際には、動画制作の目的を伝えます。書面やイラストでも構いませんが、参考動画があるとイメージがスムーズに伝わります。
予算の上限を提示する
予算に応じて、動画を作る際の演出方法は変わります。実写ならば、演者や撮影場所の確保、機材の確保などに予算が使われます。アニメーションの場合も、専門スキルに長けたスタッフが必要です。依頼時に予算を伝えておくと、制作可能な提案を受けられます。
動画の納期を決める
マニュアルの動画を使うタイミングにあわせて納期を決めます。商品説明会やリリース、各種研修のスケジュールに支障が出ないように、納期をすりあわせてください。動画制作には修正が発生する場合も多々あります。余裕をもたせてスケジュールを組みましょう。
マニュアルの動画制作を依頼する料金の目安
動画制作の料金は、クオリティや長さ、機材、人件費などにより変わるため一概にはいえません。動画のクオリティを追求すると、数百万円以上が必要になるケースもあります。ただし、マニュアルでは必要な情報が伝わりさえすれば、それほど予算を割かなくとも構いません。 シンプルな動画であれば5万円ほど、15分程度のマニュアルであれば、25万円ほどをみておきましょう。
マニュアルの動画制作会社の選び方
動画制作会社は、たくさんあります。目的にあった動画制作会社を選びましょう。選び方のポイントを解説します。
制作実績で選ぶ
マニュアルの動画といっても、さまざまなジャンルがあります。動画制作会社により得意ジャンルがあるため、過去の制作実績をチェックしましょう。自社のニーズと最適な得意分野をもつ会社を選んでください。
コストパフォーマンスで選ぶ
動画制作にかかる費用は、依頼する会社ごとに異なります。出費を抑えるためには、3社程度に相見積もりを依頼して比較しましょう。修正の際に追加料金が必要となる場合もあるため、見積もりの項目に納得のうえ、依頼する動画制作会社を決めてください。 また、何本も制作する場合は、定額サービスを選ぶほうが、コストパフォーマンスが高い場合があります。
マニュアル動画制作の事例
あらゆる業界でマニュアルの動画制作がなされています。ClipLine株式会社の動画制作事例を紹介します。
クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社
クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社では、属人化しがちな知識やスキルの共有を目的に動画を制作しました。また、同社は業務マニュアルに関する動画に加え、社長メッセージも動画配信しています。 動画制作により、以前はバラつきがあった顧客対応に統一感が出て、顧客満足度の向上につながりました。教育する立場からも好評を得ています。
株式会社オオゼキ
スーパーマーケットを展開する株式会社オオゼキでは「オオゼキ流」の継承が課題でした。動画による業務マニュアルを作成したことで、指導内容を統一化できました。人が変わると指導内容にバラつきが出ますが、同じ動画を利用すると指導内容がブレません。 また、動画は何度でも確認できるため、従業員自ら気づきを得られます。各店舗の動画を見て、参考になる部分を取り入れることも可能になりました。
まとめ
マニュアルを動画で制作すると、理解しやすいマニュアルを得られ、指導やマニュアル制作にかかわるコストの削減が可能です。クオリティの高い動画を制作する際は、動画制作会社への外注がおすすめです。
ClipLine株式会社は幅広い業種の大企業・中小企業から依頼を受け、組織実行力を高める動画マニュアルを制作しています。
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