【調査レポート】
データ活用の実態についての調査

企業における生産性向上への取り組みにあたり、現場の状態を可視化し、
施策の効果測定を適切に行うためにもデータ活用は喫緊の課題となっています。
しかし、データ人材の不足やシステム投資・導入の遅れ、管理・活用体制など、
企業活動の改善につながるデータ活用にはまだまだ壁があるのが現状です。

本調査ではそうした状況を可視化し、企業が取り組むべき課題や打ち手のヒントを導き出すために、
直近1 年以内にデータ活用や分析に携わったことのある正社員を対象に調査を実施しました。
※本ページでは一部抜粋してご紹介しています。
(※)・調査方法:アンケートサービス登録モニターを対象としたWebアンケート調査 ・調査期間:2023年8月7日~2023年8月8日
・調査対象者:アンケートサービス登録モニターを対象としたWebアンケート調査(マクロミル)・分析対象者数(回収票数):516

<データ活用度>
Q.日頃の店舗・拠点・現場の業務データを集計・分析し、
意思決定や経営判断に活かせていますか。

十分ではなくとも約7割が活かせていると回答。業種別にみるとバラツキがみられるものの、「活かせていない」という回答は医療と介護を除けば1割以下にとどまっている。扱うデータの種類や業種の特性とも関連するが、蓄積したデータは課題がありながらも運用されていることがわかる。

<データ分析・活用の手法>
Q.主にどのような手法でデータを分析・活用していますか。

Excelやスプレッドシートの利用がトップ。ダッシュボード等の専用ツールを利用しているのは少数派と言える。
予算や人員などの都合による理由を除けば、専用ツールを利用するためには、データ活用の目的が明確に定まっており、かつ統一されたフォーマットで定期的に出力できるような環境を整える必要があるため、そのような下準備がなくともデータ統合が可能でフレキシブルに変更や修正ができる表計算ツールが多用されている可能性も考えられる。

<社内での担当部門>
データ集計や分析を担当する部門はどこですか。

各部門ごと、事業部ごとのようにデータに関連する部門で個別に集計や分析を行っていることが多く、
全社横断で専用部門が担当していると回答したのはわずか7%だった。

<結果の共有方法>
Q.集計や分析結果はどのように共有していますか。

分析や集計を担うのは各部門という回答が多数だったが、
集計や分析結果については7割が全社で共有していることがわかる。

<データの利用者>
Q.データを閲覧・利用しているのは誰ですか

経営層や管理職をはじめとした意思決定層の本部社員を中心に閲覧・利用されており、
現場層の利用度と大きく差があることがわかる。

<データ活用レベル>
Q.社内のデータ活用レベルとしてもっとも近いものはどれですか。

レベル2「固定フォーマットによる定期的な可視化」、レベル3「レベル2のドリルダウンや絞り込み」で約6割を占めた。個別の要素が定期的に可視化され、目前の課題解決のための数値や情報を追うところまでカバーされているが、未来を予測したり施策考案に至るまでの仕組み化ができている企業は少数であることがうかがえる。

<データ活用の課題>
Q.データ活用における課題はなんですか

上位の回答は「データの数量が不足している」「一元化ができていない」「紙のままでデジタル化されていない」という仕様やシステムの問題と、「忙しく手が回らない」「スキル不足」など人的リソースの問題に大きく二分化される。それ以外にも「社内の理解不足」「効果測定が困難」など、経営における重要性の判断において課題があることがわかる。

<データ活用にかかる時間について>
Q.ひとつの案件の工程で、それぞれどれぐらいの時間を割いていますか。
合計が100%になるように割合をお答えください。

データ収集と前処理で約4割と、必要な業務に入るまでの作業に多くの時間が使われているという結果になった。課題として上げられた「一元化されていない」「品質が低い」「デジタル化されていない」等の解消に充てられていると考えられる。

まとめ

今回は、データの分析や活用において課題や目的を把握するため、直近1年以内にデータ活用や分析に携わったことのある正社員516名を対象に調査を行った。

約7割の企業で「意思決定にデータを活用できている」という回答があった一方、使用するツールはEXCELやスプレッドシートが主流かつ一定の工数がかかっており、未来を予測したり施策考案に至るまでの仕組み化ができているのは約2割という状況であることがわかった。

課題を見ていくと、データ分析の一連の工程の中では、データ収集と前処理に4割の時間が割かれており、得られるデータが多数になっている中で、データの一元化やそれを処理する人的リソースの課題があることがわかる。

得られた効果としては、売上の分析やコスト削減のポイントを可視化する点で効果が認められたという回答が上位になった。
さらに最適化や打ち手の選定といった項目が上がっているが、反面、データ活用のレベルでは「必要なデータの可視化」で止まっている企業が過半数を占めたことから、対策を考案し施策に落とし込むところまで進んでいる企業はまだ少数と考えられる。

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