
<インタビュイー>
TOHOシネマズ株式会社
営業本部 劇場運営部 運営推進室 マネージャー
浅野 洋平様
営業本部 劇場運営部 運営推進室 マネージャー
大原 佑介様
マニュアルは膨らみ、教育はベテラン頼み、現場の理解度は本部から見えないーー
全国73拠点を展開するTOHOシネマズ様はこの課題に対し、動画で"教える"だけでなくToDoで"動かす"アプローチを選択。
新人研修を1人あたり約3割削減しつつ接客品質を維持。現場が自らToDoを作成する好事例も生まれており、全社的な「現場の自走化」へ歩みを進めています。
劇場では新サービスやメニューが次々と展開されるため、マニュアルが膨大化し、アルバイトスタッフの習得負担が限界に達していました。具体的には「ベテランスタッフへの教育負荷の集中」「指導スキルによる品質のバラつき」「本部からの進捗・理解度の把握が困難」という3つの課題があり、教育の属人化に限界を感じていました。
特に飲食部門において、商品の量や温度といったオペレーションミスに起因するご指摘をいただくことがありました。情報のアップデートが激しい中で、スタッフに膨大な紙資料の読み込みを強いる現状を改善し、品質を均質化することが本部の重要なテーマでした。制作側としても、動画であれば数分で正確なニュアンスまで伝えられるはずだと考えていました。
動画コンテンツに「実施すべきタスク」を紐付け、スタッフが視聴・実演・実施したのかを本部や店長がリアルタイムに把握できる仕組み。単なる個人のタスクリストや動画教材の配信にとどまらず、以下の3ステップで店舗オペレーションの実行サイクルを回すための機能として設計されています。
「教える」から「現場で動いているか確認する」までを1つのプラットフォーム上で完結できる点が教育ツールとの最大の違いとなります。
以前から一部の動画化などは実施していましたが、管理ツールが分散している点が課題でした。一元管理できるシステムを探す中でABILIを知り、動画でのインプットだけでなく、「ToDo機能」によってスタッフの理解度を本部や社員がリアルタイムで確認・管理できる点に魅力を感じ、導入を決定しました。
新人スタッフについては、分厚い紙マニュアルを動画に集約したことで研修がスリム化されました。不明点を即座に検索し、自分のペースで「自学自習」できる環境が学習効率の向上に寄与しています。 また、早期浸透の策として、出勤時に必ず確認する「今日の伝達事項」をClip化し、日常業務の中に組み込みました。全スタッフが毎日システムに触れる仕組みを作ったことで、飲食部門から全部門へと活用が広がりました。
操作感が非常にシンプルなので、現場への導入はスムーズでした。約2週間の準備期間で運用を開始しましたが、操作に関する問い合わせはほとんどありません。当初は動画教育に不安を感じていたベテランスタッフも、新人の習熟度が可視化され、自身の指導負担が軽減されたことで、現在は非常に前向きに活用しています。

▲ポップコーン調理のお手本動画

▲お手本動画を元に、実際にスタッフが実施しているところを動画レポートとして投稿。
指導者がレビューすることができる。
最も大きな成果は研修時間の削減です。飲食部門は経験、技術に左右されるため、トレーナー/トレーニー含めて相互認識するのに時間やばらつきが生じていました。そこをABILIClipで1本の動画を視聴することで相互認識の時間が短縮された結果、教育内容や過程はそのままでも研修時間が削減できました。接客アンケートの評価も維持されており、時間を短縮しながら一定のスキル品質を保てていると確信しています。
全73店舗への導入により、人手不足で教育時間の確保が難しかった劇場でも、質の高い研修を実施できる環境が整いました。今後はトレーナー個人のスキルに頼らずとも、全国で均一な教育環境を維持できることが大きなメリットになると考えています。
1つは、現場で生まれた「好事例」の横展開です。導入後、現場が自発的に独自のToDoを作成し始めるという良い変化がありました。こうした現場の知恵を吸い上げ、全国の標準マニュアルへ昇華させる双方向の仕組みを整えたいと考えています。 もう1つは、マネージャー(社員)の研修環境の整備です。映写機やシステム管理など、マネージャー向けコンテンツも拡充し、組織全体の教育レベルをさらに底上げしていく方針です。

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