「ABILI Clip」は社内における
新たなコミュニケーションツール
吉野家にとってABILI Clipの役割はどのようなものですか
「ABILI Clip」は単なる動画マニュアルではなく、あくまでコミュニケーションツールであると捉えています。社内では「動画マニュアル」という言葉で表現することを禁止しています。24時間営業だと同じ店舗で働いていてもお互いに会ったことの無いアルバイトも多く、コミュニケーションが希薄になりがちです。
離職理由に店舗に馴染めない(新しいコミュニティに馴染めない)というものが多かったのも事実です。それを、入店(入社)の際に挨拶の動画を上げるカリキュラムを作りお互いの顔や人柄を見られるようにすることで解決しようとしています。
更になかなか対面で会えずとも、遠隔で店長がアルバイトを評価したり、あるいは横同士のコミュニケーションがしっかり取れる。そういった意味で「ABILI Clip」は動画マニュアルであり、評価マニュアルであり、コミュニケーションツールでもあります。
これは日本人のアルバイトに限ったことではありません。アジア地域出身のアルバイトが増えている昨今、国を超えてしっかりとコミュニケーションするツールとしても機能しています。導入前から中国人、ベトナム人、ミャンマー人などが多く在籍していました。それぞれの国の出身者が自国の新人を教育していたがそれにも限界がありました。
それが「ABILI Clip」では文字や活字では表現できない微妙なニュアンス(国や文化の違いによる接客サービス)のコミュニケーションがとれます。外国人ではサービスの質が落ちるのでは、と言われることがありますが私はそうは思っていません。しっかり教えれば日本人にも心地よいサービスを外国人アルバイトでも提供できることを証明できていると思います。