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動画教育で伝わる情報量は文字教育の5000倍?その効果や根拠を解説

社員研修の効率化などを目的として、近年注目されているのが動画教育です。マニュアルなどを使った文字での教育と比べ、動画教育によって伝わる情報量は5000倍ともいわれています。

本記事では、動画教育の効果がどれほど高いのか、根拠をまじえて解説します。動画教育の注目度が高まっている背景や、効果・メリット、社内研修における具体的な活用事例なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次[非表示]

  1. 1.動画教育で伝わる情報量は文字教育の5000倍?その効果・根拠とは
  2. 2.社員研修において動画教育が注目されている背景
  3. 3.動画教育の効果・メリット
  4. 4.社内研修における動画教育の活用方法
  5. 5.動画教育の効果・メリットまとめ

動画教育で伝わる情報量は文字教育の5000倍?その効果・根拠とは

動画教育で伝わる情報量は文字教育よりも圧倒的に多いとされています。その根拠として、ここでは以下2つのポイントを解説します。

・人間の情報源は視覚と聴覚が93%
・動画1分間の情報量は180万語分

人間の情報源は視覚と聴覚が93%

1つ目は、人間が情報を取得する際には、言語情報に頼る割合は非常に低く、視覚と聴覚によって取得する情報が93%を占めるというものです。

このデータについては、1971年にアルバート・メラビアンという心理学者が提唱した「メラビアンの法則」が有名です。人間はコミュニケーションの際、「視覚情報:聴覚情報:言語情報=55:38:7」の比率で情報を受け取っているというもので、視覚情報(Visual)、聴覚情報(Vocal)、言語情報(Verbal)の頭文字をとって「3Vの法則」とも呼ばれます。

普段の生活のなかでも、「面接では話の内容よりも身だしなみや姿勢、話し方が大切」などといわれることがある通り、実体験としても納得できるものだといえるでしょう。

このことから、文字だけのマニュアルによる教育よりも、視覚情報・聴覚情報から成る動画教育のほうが情報を吸収しやすいといえます。

動画1分間の情報量は180万語分

2つ目の根拠は、アメリカのリサーチ会社「フォレスター・リサーチ社」のジェームズ・マクベイ博士が2014年に発表した研究によるものです。同研究によれば、1分間の動画から人間が受け取る情報量は180万語、Webページにして3,600ページに相当するとされています。

たしかに、映像で一目見ればわかる内容でも、すべてを文字に起こそうとすれば膨大な文字量になることは想像できます。「1分間の動画閲覧」と「Webページ3,600ページの読了」を比べれば、動画教育のほうが文字教育よりも効率がよいことは明らかでしょう。

社員研修において動画教育が注目されている背景

動画教育の効率のよさはメラビアンの法則などからも明らかですが、これまで積極的には活用されてきませんでした。最近になって社内研修に動画教育が注目されている背景としては、以下の2点が考えられます。

・人手不足による効率化の必要性
・インターネット環境の充実

人手不足による効率化の必要性

日本では人口減少による人手不足が深刻化しており、あらゆる業務を効率化する必要が生じています。特に、企業における新人教育や研修は、教育役の従業員と参加する従業員の双方の時間を確保したうえで、研修施設を使うなど多大な手間とコストをかけて実施しているのが現状です。

動画教育なら、ひとりひとり直接指導する必要がなく、かつ一カ所に集合させる必要もありません。効率化の手段として、動画教育を使った社員教育に注目が集まるのは当然の流れだといえます。

インターネット環境の充実

さらに、インターネット環境の充実も動画教育に注目が集まっている要因の1つでしょう。従来であれば、教育用の動画を撮影したとしても簡単には共有できませんでした。USBメモリやDVDに記録したとしても、それを研修の対象となる全従業員に配布するのは大きな手間がかかります。

現在ではインターネットの質・スピードが安定しており、配信されたコンテンツをいつでもどこからでも閲覧できます。インターネット環境の充実は、動画教育導入のハードルを大きく下げてくれたといえるでしょう。

動画教育の効果・メリット

動画教育の具体的な効果・メリットとしては以下の5つが挙げられます。うまく活用することで、さらに教育の質や組織運営の効率を高められるでしょう。

・学習効果が高い
・教育負担がかからない
・コストがかからない
・いつでもどこでも受講できる
・受講のハードルが低い

学習効果が高い

まず、マニュアルやテキストを使った学習よりも、動画教育は効果が高いという点です。

例えば、クレーム対応や新しい器具・設備の使い方などを教育する場合、文章で読むよりも映像を見たほうが理解が深まりやすいのは明らかでしょう。日常生活のなかでも、新しく購入した電化製品などの説明書を読み、部品の位置関係や役割を理解しながら作業を進めるのは骨が折れるものです。

チェーン店において、動画教育を新たな業務手順の教育・浸透に活用する事例も増えています。大手ドーナツチェーンの「クリスピー・クリーム・ドーナツジャパン株式会社」では、新商品「ブリュレグレーズド」の導入にあたり、動画型実行支援システム「ABILI Clip」を活用しました。これまでにない「火であぶる」という工程について、具体的な器具の使い方や安全上の注意などを動画で配信することで、現場の教育負担をほとんどかけずに全店舗・全スタッフに質の高い教育が行なわれました。

視覚的に学ぶことで、新たな業務であっても効率よくスキルを習得することが可能です。

教育負担がかからない

動画教育であれば、一度コンテンツを作成してしまえばその後の教育にかかる負担を最小限に抑えられます。

研修施設に集まって行なう合同研修にしても、職場で行なうOJTにしても、教育役の従業員も自らの業務を中断して指導に当たることになるため、その負担は小さくありません。例えば、チェーン展開をしているサービス業などであれば、現場のオペレーションで忙しい店長が新人スタッフの教育を担うことになるでしょう。結果として十分な時間を割けず、適切な教育がなされないままサービス提供にあたるというケースも多いです。

動画教育であれば、本部で作成した映像を端末上で各自が閲覧するだけで済むため、現場にかかる負担が小さく済みます。

コストがかからない

また、教育や研修にかかるコストを抑えられる点も大きなメリットです。研修施設で行なう場合、施設代や参加者の交通費・宿泊費、外部講師の講演料、研修資料の印刷代など多大なコストがかかります。年間トータルで考えれば、数十万円、数百万円単位になるという企業も少なくないでしょう。

さらに、研修の運営にかかる人的なコストも小さくありません。研修の企画から当日の運営、事後フォローまで、複数名体制で運営をしていれば、そのぶん人件費がかかっていることになります。

動画教育であれば、最初に仕組みさえ構築してしまえば、あとは費用をかけずに効果的な学習環境を維持できます。遠方から出向いてもらう必要もないため、特に交通費・宿泊費は大きく削減されるでしょう。

いつでもどこでも受講できる

教育を受ける側にとっても、空き時間を活用して好きなタイミングで受講できるのはメリットです。

研修施設で実施される場合、通常業務に支障が出ないようスケジュールや業務量を調整したり、時間をかけて研修施設へ移動したりする必要があります。特に繁忙期と研修の時期が被った場合など、現場の従業員にとっては大きな負担になるでしょう。動画教育なら、業務が忙しいタイミングを避けるなど自分のペースで自由に受講できます。

また、「遠方に住んでいたから研修のチャンスを逃した」といった不公平さもなくなります。勤務地や居住地にかかわらず、従業員全員に対して質の高い教育を提供できるのは動画教育の大きなメリットです。

受講のハードルが低い

また、動画を閲覧するだけで学習できるため、受講のハードルが低い点もメリットだといえるでしょう。研修となるとつい緊張して身構えてしまう人も多いですが、いつでも自由に閲覧できる動画教育であれば、気軽に学習を開始できます。

ただし、気軽に学習できる反面、集中力を欠く従業員も出てくる点には注意が必要です。そのため、ただ動画を配信するだけでなく、習得状況をチェックする仕組みが大切です。

動画型実行支援システム「ABILI Clip」では、受講者による投稿機能を備えており、学んだ内容を実践して提出し、フィードバックを受ける形式となっています。テストがあることで学習者の集中力を維持させるとともに、実践的なスキル習得につなげられます。

社内研修における動画教育の活用方法

効果が高いとされる動画教育については、社内研修における使い方もさまざまな形が考えられます。ここでは、以下4つの活用方法を紹介します。

・新入社員研修
・企業理念の共有
・新規業務の教育
・好事例の水平展開

新入社員研修

新入社員向けのマナー研修や、新人営業スタッフ向けの基本的な営業スキルの講習などに動画教育を活用するケースです。セミナー形式や実演形式が主になります。

例えばマナー研修などであれば、研修施設のなかで実演するよりも、動画内で実際に顧客と向かい合いながら「どのような言動・行動をとればよいか」を示したほうが、より実体験に近く、スキルを身に付けやすいでしょう。

企業理念の共有

社長や経営幹部からのメッセージ、企業理念の共有に動画教育を活用するケースも増えています。

研修の一環に組み込むことで、従業員のモチベーションややりがいの向上につながります。もちろん社長や経営幹部自身が直接話すことも重要ですが、すべての研修に顔を出すのは現実的ではないでしょう。

映像にまとめておくことで、社長や経営幹部の手を何度も煩わせることなく、企業理念の浸透を図れます。

新規業務の教育

新たなシステムやツールを導入した場合には、使い方や活用方法の共有に動画教育を活用できます。

DXの推進に取り組む企業が増えているなか、新たなシステムやツールを導入したものの、現場社員までうまく浸透していないというケースは多いです。従業員のITリテラシーにバラつきがあることや、活用のメリットが十分伝わっていないことなどが原因として挙げられるでしょう。

動画教育によって視覚的に学べることで、IT機器に疎い従業員でも習得しやすくなるうえ、「なぜこのシステムを使うのか」といった意義やメリットの理解促進も図れます。

好事例の水平展開

社内における好事例の水平展開も、動画教育を活用したい取り組みの1つです。優秀な営業スタッフが成果を上げた事例や、業績の好調な店舗の事例など、本部が中心となって情報を集めて映像化し、共有します。

組織内の好事例を迅速に水平展開することが可能となり、全体的なクオリティの向上につながります。

動画教育の効果・メリットまとめ

本記事では、動画教育の効果の高さやその根拠、さらに社内研修における活用事例を紹介しました。

社員研修は、組織全体のパフォーマンスを向上させるために重要な取り組みでありながら、手間やコストがかかるという大きな課題を抱えています。動画教育をうまく取り入れれば、社内研修の効果・効率を大きく高められるでしょう。

動画型実行支援システム「ABILI Clip」なら、動画配信によって全従業員への情報共有・教育を仕組み化・自動化できるうえ、従業員自身に実践した様子を投稿させることで習得度のチェックも可能となります。実践のレポートやそれに対するフィードバック、テスト・アンケートによる習熟度チェックなど双方向性を持った仕組みで理解度を確認できるため、動画教育のメリットを最大限に引き出せます。

そのほかにも、ABILI Clipを活用すれば以下のような現場改善が可能です。

・重点施策の実行率最大化・バラつき改善による業績改善
・ミドルの負担が最も下がる人材即戦力化・OJTプログラム
・リモート臨店によるQSC改善
・顧客満足度・顧客体験向上による売上アップ
・集まらずにリモートでできる「集合研修」
・従業員満足度向上・離職率削減による業績改善
・SV・マネージャー業務のデジタルによるコスト構造改革

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